電子機器不要!3Dプリンターから誕生する歩くロボット

みなさんは、電子部品をまったく使わずに動くロボットを想像できますか?カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、そんな驚きの技術を開発しました。3Dプリンターで出力したあと、圧縮ガスのカートリッジを取り付けるだけで歩き始めるロボットです。
どんなロボット?
このロボットの最大の特徴は、電子機器をまったく使っていないこと。普通のロボットには電子回路やモーターが必要ですが、このロボットは圧縮空気の力だけで動きます。まるで蒸気機関車のような仕組みで、6本の足を交互に動かして前進するのです。
作り方もとてもシンプル。一般的なデスクトップ3Dプリンターと市販の材料だけで、一度に印刷できます。製造コストはたったの約3,000円ほど。
なぜ電子機器を使わないの?
電子機器が使えない場所でも活躍できるからです。例えば、強い放射線がある科学調査や、災害救助、宇宙探査などの場面で役立つ可能性があります。研究チームのテストでは、空気や圧縮ガスが供給されていれば、3日間休みなく動き続けることが確認されました。
さらに、このロボットは水中でも歩くことができます。芝生や砂の上など、さまざまな地形も問題なく進めるのです。
どうやって作られた?
トーリー教授率いる研究チームは、柔らかい素材だけでロボット(ソフトロボット)を作るという難題に挑戦しました。3Dプリンタを使って人工筋肉と制御システムを、同じ柔らかい素材で一度に印刷する方法を開発したのです。
チームのリーダーであるイーチェン・ジャイ博士は「独立して歩けるロボットの開発は大きな飛躍です」と語っています。
今後の展望は?
研究チームは、リサイクル可能な材料や生分解性材料の使用も検討しています。また、ロボット内部に圧縮ガスを保存する方法や、物をつかむための機能を追加することも研究しています。
このようなシンプルな技術は、ロボット工学の新しい可能性を開くかもしれません。ただし、圧縮ガスを使用する際は、取り扱いに注意が必要です。高圧ガスは適切に管理し、使用説明書に従って安全に使いましょう。
関連情報
Bioinspired Robotics and Design Lab
https://bioinspired.eng.ucsd.edu/
These Electronics-free Robots Can Walk Right Off the 3D-Printer
https://today.ucsd.edu/story/these-electronics-free-robots-can-walk-right-off-the-3d-printer